そのAI講座、申し込む前にChatGPTに聞きましたか?「行ってもいいか?」と

そのAI講座、申し込む前にChatGPTへ聞きましたか?

最近、あちらこちらで「AIセミナー」が開催されています。

「AIを使えない人は取り残される」
「今すぐ学ばないと手遅れになる」
「今日からあなたもAIマスター」

不安をあおる言葉が並び、壇上では講師が、まるでAIを発明した本人のような顔で話しています。

参加費が数千円なら、勉強代としてわかります。

しかし、中には30万円、50万円という高額講座もある。

それでも「乗り遅れたくない」「お金を払えば使えるようになるだろう」と申し込む人がいます。

でも、ちょっと待ってください。

AIの使い方を学ぶために50万円払う前に、無料のChatGPTを一回でも開きましたか?

AIセミナーへ行く前に、AIに聞け

ChatGPTを開いて、こう聞いてみてください。

「ChatGPTでは、何ができますか?」

以上です。

秘密のプロンプトも、魔法の呪文も要りません。

「私の仕事は○○です。どんなことを手伝えますか?」

これでもいい。

「パソコンが苦手です。何から始めればいいですか?」

それでもいい。

ChatGPTは怒りません。

「そんなことも知らないんですか?」とも言いません。

高級ホテルの会議室へ呼び出すことも、申し込みを急がせることもありません。同じ質問を何度しても追加料金はゼロです。

AIの使い方を知りたいなら、まずAIに聞けばいい。

当たり前の話です。

ところが、その当たり前を試す前に、50万円を振り込もうとする人がいる。

それは「AIを学んでいる」のではありません。

不安を消すために、お金を払っているだけかもしれません。

「何を聞けばいい?」と聞ける人が、AIを使える人

「何を質問すればいいかわからない」

そう言う人もいます。

だったら、それをそのまま質問してください。

「何を質問したらいいかわかりません。質問例を教えてください」

これで始まります。

AIを使いこなせる人とは、100行の難しいプロンプトを書ける人ではありません。

横文字を並べて、専門家っぽく振る舞える人でもありません。

わからないことを、わからないまま質問できる人です。

とりあえず聞く。

返ってきた答えを読む。

違っていたら「そうじゃない」と伝える。

それだけです。

なのに世の中には、その簡単なやり取りを、あえて難しそうに説明する人がいます。

簡単だとバレたら、高額商品が売りにくくなるからでしょうか。

「お金を払えば解決する人」は狙われる

「高い講座なら、本物の情報が手に入る」

「50万円払えば、自分もAIの専門家になれる」

残念ながら、その考え方が最も危ない。

お金を払えば誰かが人生を変えてくれる。

秘密のノウハウを知れば、自動的に稼げるようになる。

AIを覚えれば、仕事に困らなくなる。

そんな都合のいい話はありません。

私はこれまで、さまざまな高額講座を見てきました。

名前は違っても、構造はだいたい同じです。

不安をあおる。

成功例を見せる。

「今だけ」「人数限定」と決断を急がせる。

そして入金後に渡されるのは、検索すれば見つかる情報をきれいに並べた動画と資料。

あとは「行動するかどうかは、あなた次第です」。

それで30万円。

それで50万円。

もちろん、本気で受講者に伴走する講座もあります。すべてを否定するつもりはありません。

しかし、無料で確認できる内容すら確認せず、「高いから価値がある」と信じてしまえば、カモにされるのがオチです。

値段の高さは、内容の深さを保証しません。

保証してくれるのは、請求金額だけです。

AIは免許でも資格でもない

AIを使うことは、特別な資格ではありません。

認定証をもらったから使えるようになるわけでもない。

高額講座を卒業したから、会社の仕事が速くなるわけでもありません。

そもそも、全員が「AI使い」になる必要などないのです。

経営者がプロンプトの達人になる必要はない。

営業担当者がAIの仕組みを細部まで説明できる必要もない。

必要なのは、AIについて詳しく語れることではありません。

AIを使って、目の前の仕事を一つでも楽にすることです。

見積書を早く作る。

問い合わせへの返信を整理する。

会議の議事録をまとめる。

毎月の転記作業をなくす。

顧客情報を探す時間を減らす。

ここまでできて、初めてAIに価値が生まれます。

AIの歴史を語れても、仕事が一秒も短くならないのなら、何のために学んだのでしょうか。

「AI使い」になるのではなく、AIを使いこなす人と組もう

私は、AIを使えない人を責めたいわけではありません。

使えなくてもいいのです。

必要なら、AIを使える人を使えばいい。

ただし、お金を使う相手は選んでください。

「AIの使い方を教えます」と言う人ではなく、AIを使って、あなたの仕事を実際に改善してくれる人に払ってほしい。

派手なプロンプトを見せる人ではなく、面倒な作業を一つ消してくれる人。

AIの未来を熱く語る人ではなく、「この作業なら月10時間減らせます」と具体的に言える人。

セミナー終了後に記念写真を撮る人ではなく、翌月の業務が本当に楽になったか確認してくれる人。

学ぶことにお金を使って満足してはいけません。

仕事が変わって、初めて投資です。

変わらなければ、ただの高いイベント参加費です。

まず、無料で一回聞け

高額なAI講座の申し込みボタンを押す前に、ChatGPTを開いてください。

そして、こう聞いてみてください。

「私の仕事に、あなたは何ができますか?」

返ってきた答えが難しければ、

「小学生にもわかるように説明してください」

と聞けばいい。

それでもわからなければ、

「最初の一歩だけ教えてください」

と聞けばいい。

ここまで全部、無料でできます。

それすら試さずに30万円を払うのは、地図アプリを一度も開かず、目的地まで案内してもらうために高級車を買うようなものです。

AI時代に必要なのは、AI先生を拝むことではありません。

怖がらずに、一言質問することです。

AIを学ぶ前に、AIに聞け。

50万円の講座より、その一言のほうが、あなたの仕事を前に進めるかもしれません。

――DXおじさんの戯言
https://ghjcgs.com/topics/


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